ARTICLE / 00108 章立て

AI が書く量が増えるほ⁠ど、自分の判断を大⁠切⁠に⁠したい。

翻訳から開発の相棒へ。AI の力を借りながら、方向・範囲・検証をどう組み立ててきたかを振り返る実践ノート。

  • AI 開発
  • Workflow
  • Agent
  • 実験
研究ノート
ARTICLE / 001技術研究・開発ノート

01

翻訳から、開発の進め方を考えるまで。

最初からワークフローがあったわけではない。

日本語の翻訳や文章確認から始まり、学びながら Coding、SQL、学校の課題へと使い方が広がった。Cursor や Copilot を試すうちに、AI が書く速さだけでは進まない場面にも気づいた。

Context が長くなると前提が抜け、決めたことが崩れたり、実装が重なったりする。変化の中心は新しいモデルではなく、AI をどう仕事に参加させるかを考え始めたことだった。

使い方の変化概念図
  1. 01

    言葉

    翻訳・日本語の確認

  2. 02

    学習

    Coding・SQL・学校課題

  3. 03

    実験

    Local AI・OCR・VLM

  4. 04

    仕組み

    Spec・Agent・Review

02

書き始める前に、曖昧さを小さくする。

大切な作業ほど、最初の一歩は会話から。

まだ形のない考えを Chat で話し、質問と回答を重ねながら、要件、利用場面、Scope、技術の方向を整理する。必要なら別の AI にも見てもらい、自分の見落としを探す。

UI はイメージを先に形にし、納得できる方向を Demo として確かめる。決まった内容は Plan、AGENTS.md、DESIGN.md、変更範囲や Evidence に残し、Agent が毎回推測し直さない境界をつくる。

考える順序概念図
  1. 01

    QUESTIONS

    質問と対話を重ねる

  2. 02

    REQUIREMENTS

    必要なことを言葉にする

  3. 03

    DIRECTION

    境界を決めてから作る

03

作業の大きさに合わせて、流れを選ぶ。

すべての仕事に大きなチームは必要ない。

範囲がはっきりした小さな修正なら、Codex で素早く進めて確認する。大きな Context や複数の Agent を使うと、作業より準備が重くなることもある。

複数の領域にまたがる重要な作業では、Brainstorm、Spec、実装分担、別視点の Review、Evidence まで含める。作業の規模に合った手順を選ぶことも、開発の一部だ。

作業に合わせた二つの流れ概念図
手順SMALL / CLEARCOMPLEX / IMPORTANT
TASK含む含まない
CODEX含む含まない
CHECK含む含まない
BRAINSTORM含まない含む
SPEC含まない含む
BUILD含まない含む
REVIEW含まない含む
EVIDENCE含まない含む

04

実装を分けても、判断と責任は人が持つ。

Human as PM は、技術から離れることではない。

AI には考える相手、実装する手、確認を手伝う役割がある。私は問題を定義し、方向を決め、Scope を伝え、結果を確かめる。

人の仕事は、要件の理解、構造の判断、優先順位、受け入れ基準へ移っていく。AI の能力を使いながらも、何を作り何を受け入れるかは自分で決める。

HUMAN
DEFINE · DECIDE · DIRECT · VERIFY
AI
THINK WITH ME · BUILD FOR ME · REVIEW WITH ME

05

書いた Agent だけに、すべてを任せない。

複雑な仕事は、役割と見ている Context を分ける。

作業を分け、実装、難しい Debug、UI、Visual QA、Review などをそれぞれの Agent に任せることがある。大事なのは Agent の数ではなく、実装した側とは異なる視点で確認すること。

Review に渡す情報も絞る。DESIGN、PLAN、変更ファイル、テスト結果、スクリーンショットなど、判断に必要な Context を明示しておく。

PLAN
範囲を決める
BUILD
分けた役割で進める
INDEPENDENT REVIEW
書いた人と確認する人を分ける
VERIFY
証拠を確かめる

06

PASS ではなく、見える根拠を残す。

Typecheck、Test、Build、変更範囲、スクリーンショットなど、作業に合った Evidence を見る。UI なら Reviewer が実際の画像を確認できているかも確かめる。

AI の Visual QA が PASS と言っても、それだけで受け入れない。実際の結果を自分で見て、必要なら直し、最後の判断をする。

CHANGE
変更した範囲を見る
CHECKS
Typecheck・Test・Build
ACTUAL PIXELS
画面を開いて見る
HUMAN ACCEPTANCE
最後は自分で判断する
テストが通っても、画面が意図どおりとは限らない。
Journal / Lab

07

自由に任せすぎた経験から、境界をつくる。

問題は AI が書けないことではなく、任せ方が曖昧なことだった。

以前は長い Context が切れた後、前に決めたことが伝わらず、実装をやり直したり機能が重なったりすることがあった。

Plan、Scope、Git の作業境界、別視点の Review、Evidence を加え、AI に自由に考えてもらう場所と、人が先に決めることを分けるようになった。

経験から変えたこと概念図

BEFORE

PROMPT → GENERATE → FIX → やり直し

NOW

DEFINE → BOUNDED BUILD → REVIEW → EVIDENCE

08

道具は変わる。人の判断を中心に置く。

AI を使う力は、モデル名の多さでは測れない。

Local AI の実験では、モデルの能力だけでなく、VRAM、量子化、Context、速度、安定性やコストが使い心地を左右することを学んだ。今のところ、大きく複雑な開発ではクラウドのモデルを主に使い、Local AI は実験と研究を続けている。

私にとって AI-assisted Engineering は、人が問題、方向、境界、最後の判断を持ち、AI が考える力と実行力を広げること。使い方を学び続けながら、自分で確かめて進みたい。

LOCAL AI
実験・学習を続ける
CLOUD MODELS
大きな開発で主に使う
HUMAN JUDGMENT
方向・境界・受け入れを決める